オノセイゲン氏 作曲家・ミュージシャン・音響家   

 

雑誌「×10」での取材。オノさんは、コム・デ・ギャルソンのショーの音楽を担当したり、それを収めたCDをリリースするなど、独特のアーティスティックな活動が注目を集めていた。音楽をベースにしていながら、ファッション、音響、環境、アートなど、周辺領域に拡がって行く様子は刺激的だった。当時彼は、デジタルとアナログの間をつなぐ新しい音響システム「スーパーオーディオ CD」に注目し、その音響システムを近所のファッションショップ「ビルエアー」に設置し、実体験できるようにしていた。ステレオの世界で従来言われてきていた「原音再生」とはまったく違うコンセプトと音響システムによって流れ出てくる音世界を、この取材で見聞した。